休日に、ちょっと懐かしいアニメを見てました。NOIRというやつなんですけど…
舞台はフランス。美少女が殺し屋をやってるという設定なんです。
話が後半になって、マフィアの聖地というのが出て来るんです。フランスとスペインの国境に地図に無い荘園があるという。なんとなく気になったので、GoogleMapをいじってたら、なんと!本当にあるんですね。フランスとスペインに挟まれた小さな国が。で、調べてみたら、これがすごい国なんですね。

  アンドラ公国という名前の国なんですが、はっきり言って、知りませんでしたいた。で、何がすごいかというと、こんな国って成立するだ!とびっくりするような事が書かれています。

以下、Wikipedia の転載です。眠くなるかもしれませんが…

803年、フランク王国シャルルマーニュピレネー山脈中においたスペイン辺境領の一つ、ウルヘル伯領を起源とする。

1133年、ウルヘル伯はウルヘル司教アンドラ宗主権を譲り渡した。1096年、司教はカボー家アンドラの防衛を委ねる代わりに、代償としてアンドラの一部カボー谷の統治権を与えた。カボー家の権利はカステルボー子爵との婚姻によって移動し、1208年にはフォワ伯家によって掌握された。フォワ伯家はアンドラ全体の統治権を狙い、司教と争うようになった。事態の解決のため、1278年に両者を対等の共同統治者とする宗主契約が結ばれた。1419年には最初の議会が設置されている。フォワ伯のガストン4世ナバラ女王レオノールと婚姻し、以降フォワ伯位とアンドラの統治権にくわえてナバラ王を継承するようになった。フォワ伯の地位は女系を経てブルボン家に渡り、1589年にアンリ4世ナバラ王兼フランス王となったことでフランス王アンドラの宗主権を受け継ぐことになる。1607年にはアンリ4世が、フランス王とウルヘル司教を共同大公とする勅令を出し、アンドラは公国となった。

フランス革命が発生して1793年ルイ16世が処刑されると、フランス側の共同大公は存在しなくなった。アンドラ側は革命政権を承認せず、フランス第一共和政政府もアンドラとの関係を絶った。1794年、スペインとの間でピレネー戦争を戦っていた共和政政府は、この機にアンドラを併合しようともくろんだ。この時アンドラの代表がフランス軍の司令官のもとにおもむき、侵攻を断念するよう説得している。1806年、フランス皇帝に即位したナポレオン・ボナパルトとの間で両国関係は修復され、再びフランスの元首が共同大公につくことになった。以降封建的な制度はそのまま受け継がれていくことになる。

第一次世界大戦に参戦したもののヴェルサイユ条約の範囲外にあった。そのため、形式的にアンドラ公国は「第一次世界大戦を継続したまま、第二次世界大戦を迎える」という珍事が起こった。この戦争状態は1950年代まで続いた。1934年7月にはリトアニアの冒険家、ボリス・スコスヤレフがフランスの庇護下にあるアンドラ王を称して、ウルヘル司教に対して宣戦布告したが、まもなく国外追放される事件が起きている。

スペイン内戦の時期には中立を守り、フランス軍が駐屯している。第二次世界大戦では中立を守ったものの、スペイン軍が駐留している。第二次世界大戦中にはスペインとヴィシー政権の密輸ルートとして利用されている。また1944年にはドイツ軍の部隊がアンドラに侵入しているが、1945年に退去するまで戦闘行為は発生しなかった。

1993年3月、新憲法国民投票により可決され、ウルヘル司教とフランス大統領を共同元首とする議会制民主主義を敷く独立国家となる事が決定された。フランスおよびスペインはこれを6月1日に承認し、正式に独立国家となった。同年7月、国際連合に加盟した。


いかがでしたか?長文お疲れ様でした。

フランス大統領になった人が自動的に共同元首になるってすごい制度ですよね。

ここには転載しませんでしたが、自国の通貨も無く、軍隊も無く、それでも国として成立してるんですよね。

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観光を収入源としているとか、なんか行って見たくなりました。

ちなみに、空港も、鉄道も無いので、長距離バスで行くそうです。

最寄りの都市、スペインのバルセロナから3時間だそうです。

国境越えたら、5分で首都。山に囲まれた、時間の止まった国。いいなぁ…